2023年10月のことば

光に遇うと 光をもたない星までが 輝きを放つ

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 新幹線が開業して来年で60年になります。1964年の東京オリンピックに間に合わせるように10月1日開業、10日オリンピック開幕だったようです。私はまだ生まれて2ヶ月でしたがそんなわたしも来年60歳です。開業時の60年前は時速210km、東京大阪間を約4時間で結び、翌年には最高速度220km3時間10分で走ったそうです。名前はひかり号とこだま号でしたね。早い方がひかり号です。音よりも光の方が速いんですね。光だとあっという間に届くように思いますが、光の進むスピードで一年かかる距離を一光年と言いますよね。先日インターネットテレビを何気なく見ていて「宇宙戦艦ヤマト」を見つけました。約50年前のアニメです。西暦2199年地球は謎の星ガミラスからの攻撃を受けて焦土となり放射能に汚染され滅亡まで一年を残すところから話が始まり、14万8000光年離れたイスカンダル星に宇宙戦艦ヤマトが放射能除去装置を受け取りに行くというストーリーです。まず西暦2199年なんてまだまだ遠い先の話で、ピンとこない未来の事なんだなと子ども心に感じていましたが、なんと176年後の話です。あのドラえもんは2112年9月3日生まれで未来からタイムマシーンでやってきたという設定です。ドラえもんについてはもう90年を切った状態なんですね。どちらももしかしたら本当にあるんじゃないだろうかというような絶妙な設定だと思えてきました。176年後の地球は、ガミラスからの攻撃はないかもしれませんが、氷河は溶け海水も蒸発してすべてが枯れた地球になっているかもと思ってしまいます。温暖化が進み永久凍土が溶けて地中に封じ込められていたいろいろなものが地表に出てくると一体どんなことになるんだろうか。今の綺麗な青い地球は保たれるのだろうか心配になってきます。今はまだ太陽の光が地球に届き全てのものを映し出してくれていますが、いつまでも綺麗な地球を映してくれることを願うばかりです。人類は温暖化ガスであるフロンガスによって地球温暖化を加速させ、オゾン層の破壊もすすませて紫外線が強くなり人体への悪影響も心配されています。光があたらないと私たちはものを認識することはできません。太陽の光をうまく利用しようとした人類ではありましたが、コントロールできているかと言うと難しい状況ではないでしょうか。いまからでも上手くコントロールしなければいけないですね。自然界では光があたらないところは影になって見る事認識することができません。光が当たっているところだけが見えています。見たくないもの見せたくないものは光をあてなければこっそりと隠しておくこともできます。わたしなど見られたくない事だらけです。そこで阿弥陀様の智慧の光に遇うと影ができないんだそうです。みたく無い事も隠しておきたいことも全て自分の事と受け止めていかなければならないんです。自己中心的な考え方で身勝手な振る舞いしかできないわたしの本性。お恥ずかしいことです。そんなわたしの暗闇を破ってくださる阿弥陀様を智慧光仏とも名付けられたんだそうです。  
     なんまんだぶ
今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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