2016年6月

「よろこび」の種をまこう

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 花が咲き始め野菜作りをする季節になってきました。遅ればせながら保育所の畑も種まきの時期になりました。野菜作りは、種を蒔く事が原因であり、野菜を収穫する事が結果となります。しかし、たねを蒔いたから野菜が採れる訳ではありません。大地に肥料を与えて土を作り、水を与え、陽にあたる事で生長します。種を蒔くだけでは決して実は実りません。多くの縁を重ねる事で実を結びます。世の中の出来事はすべてこの因縁果の道理によって成り立っています。

 「ゆりかごから墓場まで」この地域で安心して暮らせる街というのはどんな街だろうか、どうすれば実現できるだろうかと同じ思いを持った仲間が集まって「蘭北を考える会」を立ち上げました。スタートしてこの6月で一年を向かえます。この一年間にまちづくりワークショップを開催したり、毎月様々なテーマを決めて商店会事務所をお借りしてのサロン事業「ウレシパサロン」も開催してきました。ワークショップを取材してもらった縁でラジオ番組も始めました。結構な勢いで活動してきたなと我ごとながら感心してしまいます。こんなにたくさんの事が出来たのは、同じ目的を持ったたくさんの仲間とつながる事ができたおかげにほかなりません。6月の「ウレシパサロン」は、蘭北を考える会の趣旨に賛同してくださった女性の方々が中心となって『いきいきおしゃべりサロン』を開催していただくことになりました。当初の予定は6月に一回だけサロン事業でお茶でも飲みながら町の昔話やいろんなお話を聞かせてもらう予定でしたが、皆さんのまちづくりや人の繋がりを大切したいという思いの強さからウレシパサロン事業から独り立ちして毎月継続の新規事業になりそうです。蘭北を考える会の思いに賛同していただき一緒にまちづくりを進めてくださる方が一人でも多くなり楽しい事業が広がっていけると素晴らしい事だと考えます。実は5月に開催したウレシパサロン事業の『ウォーキング』も、お散歩にいい季節に継続開催をしてくことになりそうです。みんなが明るく楽しく協力しながら暮らしていく事ができる街という大きな花を咲かせるために、その「思い」という種を蒔きました。蘭北を考える会を立ち上げるという直接的原因があり、この地域に暮らす赤ん坊からお年寄りまですべての人が明るく楽しく穏やかに暮らしてくことができる町を実現するという結果を目指すために、元気にウォーキングして町を再発見しようという事業や、いきいきおしゃべりサロンを開催するという間接的原因(ご縁)を重ねて暮らしやすい街、住み続けたい街が作り上げられていくんですね。みんながよろこべる「ウレシパサロン」という『よろこび』の種をまき、その種に大地のぬくもりや栄養、陽の光りや、水という『同じ思いを持ち賛同し力を合わせてくださる方々』のいろいろなご縁を重ね、『いきいきと暮らし続ける事ができる町』という綺麗な花を咲かせたい。みんながよろこび合えるまちづくりの実現に向けた活動も仏道を歩む事だったんですね。この活動の広がりに感謝します。 なんまんだぶ

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