2017年6月

ほんとうの「話し合い」は聞き合うこと

 
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 門徒推進員養成連続研修会という研修があります。略して「連研」といいます。12回継続して研修会を受講します。その研修は連研ノートを使い行われます。その中には「12の問い」があり毎回その問いにもとづいてすすめられます。胆振のお寺でも昨年度開催をしていました。次回開催については今検討中ということですができれば多くの方に受講していただけるといいなと思っています。胆振組で行っている基本的な研修のタイムスケジュールは、基本的には月一回土曜日の午後3時から6時の時間帯で行われていました。お勤めや作法について学んだり仏教讃歌の練習などもあります。毎回「12の問い」の中からテーマに基づき話し合いをしていただくスタイルになっています。仏教のことは何も知らないから話すことはできないと思ったあなた。大丈夫です。テーマには「私の問い」というサブテーマが設定されているので私がわからなかったこと、知らなかったこと、知りたいことを話し合うので全く問題ありません。というよりもそんなあなたのために連研はあるんです。問い1をちょっとご紹介しますと「私にとって幸せとはなんでしょうか」問いが出され、サブテーマの私の問いとして、最近うれしかったこと悲しかったことは何ですか。あなたはどんなとき幸せだと感じますか。あなたの幸せの基準をいくつかお聞かせください。といったサブテーマを通して問いについて話し合います。ご紹介をしておきながら胆振組では現在開催準備中ですぐに受講はできませんが、受講してみたいという声が高まれば開講時期が早まってくると思います。
 さて、ほんとうの話し合いは聞き合いだと言われても聞く人ばかりだと誰が喋るんだという事になりますが、人が話している時に私は何をしていたかなと考えてみると、次に私が話す順番では何を話そうかと考えていたり、人の話をそれほど真剣に聞いていなかったんじゃないかなと思います。いや聞いているフリだけだったかも。人と会話する時、自分の思いを伝えるために喋りますよね。私の考え方を理解してもらうために一生懸命考え話しますよね。話し合いというのは私の思いを受け入れてもらうことであり、話しっぱなしが基本スタイルという事になります。話し合うことは聞いてもらう事。しかし、双方が聞いてもらう事に専念したら聞いてくれる人が成立しなくなりませんか。聞いたふりや聞いているふりはよくします。ふりですから聞いていません。聞き合うとは相手の思いをそのままに受け止める事。そのままに受け入れる事。しかし、他者の思いは受け入れ難いしそのままというのが難しい。私の都合にかなった部分については頷けるが、そうでない部分は反発する。「ウンウンそうだよね。でもね私は、」会話の中でよく出てくるフレーズじゃないですかね。連研の話し合いにお坊さんが入るとついつい受講者の話を遮って喋りすぎちゃう傾向があります。反省します。   なんまんだぶ
 
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