2021年6月

心と心のふれあいを 粗末にしないで

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 コロナウィルスの感染拡大が収まらないですね。いつになったら元のような生活が戻ってくるのでしょうか。集団免疫が出来上がるのはいつのことなんでしょうか。集団免疫が機能するようにならなければ行動制限や日常生活の不自由な規制は終わらないんでしょうね。こうして書いていても気持ちが沈むばかりです。しかし、そんな事ばかり言っていても仕方がないので今できることをしっかりやっていきましょう。コロナが蔓延したからということでもありませんが、最近は言葉を交わさなくても日常生活が成り立ちますよね。例えば買い物はインターネットで食料品も日用品もなんでも買えます。スーパーは無人のレジだったり、コンビニのレジは人と人が接触しないように現金の投入口がお客側にあり、お金を入れてお釣りを自分で受け取る。店員さんと会話をする必要がありません。電車に乗るにもICカード。昔は駅の窓口で行き先を伝えて切符を購入し、改札では出札の鋏を切符に入れてもらっていました。現代の子どもには想像できないかもしれませんね。生まれた時からスマホやタブレット、インターネットを使う環境の中で育った子達には、このおじさん何を言っているんだろうと首を傾げたくなる話なんだろうと思います。「スマホ育児」という言葉があります。スマホやタブレットの知育やしつけ用のアプリを利用して子育てをすることを言います。今日では、電車の中や公共の場で子どもが泣き止まなかったり騒ぐと、スマホを与えて静かにさせる。または親がスマホを見ながら育児をするといった少しネガティブな意味合いも出てきました。確かに、現代の幼い子どもたちは、ごくごく自然にスマホに触れています。誰に教わる事もなく覚えたんでしょうね。コロナ禍でのリモート学習などで一気に加速してきた「GIGAスクール構想」があります。子どもたちひとりに一台の端末を渡し、ICT(情報通信技術)教育をしていこうという政策です。画面上、デジタル空間の中で対面交流をする社会が、目の前に迫ってきています。それはそれで非常に便利でいい事だと思います。遠くに居て会えない人と簡単に会えるし話もできるので本当に便利です。しかし、いよいよ対面しての会話やリアルな交流の体験が少なくなってくるのは確かでしょう。スマホで五感をフルに使ったふれあいはまだ現代ではできません。いずれはそれも可能な事なんだろうと思います。でも何か物足りない、虚しさを感じるのはおじさん世代だけだろうか。アナログでリアル対面で関わりたい。今月の言葉は「心と心のふれあいを粗末にしないで」です。粗末にしない、おろそかにしないという事ですから、デジタルも良いでしょう。しかし、アナログも大切にしようという事です。時代は変わっていきます。その流れにはついていきながらも、心のふれあいリアル対面も粗末にしないおろそかにしない人生を歩みたい。 なんまんだぶ
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