先日、保育所保護者だった方々とゴルフをご一緒しました。楽しい時間でした。しかし年齢が二十歳近く離れている訳ですから体力が違います。おまけに私は日頃運動不足ですから力があふれる若い方々にはついていけないので、無理をせず軽くゆったりとクラブを降りながらのプレーを心がけました。考えてみるとあと二年で六十歳をむかえます。子どもの頃見ていた六十歳の方は、ずいぶんお年寄りだったなと思います。その六十歳がもう目の前にきていると思うとなんだか不思議な感覚です。どこか他人事のような気がします。子どもの頃は一年が長く、なかなか月日が進まないなと思っていたものですが、大人になり日々の忙しさの中で過ごしていたら、一年があっという間に過ぎ去り気づくともうすぐ還暦です。最近では、人生100年時代と言われ始めました。定年退職は65歳とも言われています。もう60歳定年ではなくなるんでしょうか。国民年金の保険料納付期間についても、45年間にして65歳まで納めるようにしようと政府も検討にはいったようです。納付期間が延びたからといってその後の年金額が増える訳では無いでしょう。人生100年としたら受け取る期間も長くなりますしね。負担してくださいと言うのもわからないでもありませんが受け入れ難い。もっとその前に取り組んでおくべき事があるんじゃないだろうかと思ってしまいます。破綻だけは避けてほしい。これまで走り抜けてきた人生を振り返ってみると、あの時どうしてそう出来たんだろうとか、あの時あの人に遇っていなければどうなっていただろう。あの事が起こっていなければ今の私も違っていただろうとか。色々と考えられます。自分の意思で取捨選択をしながら生きているけれど、さまざまな縁が重なり、その縁ひとつひとつがはたらいて、そのどれかひとつでも変われば結果は変わっていたでしょう。私という存在に縁がはたらき結果が生まれます。誰しもそうでしょうが私は幸せに生きたいと思いますし、みんなが幸せであってほしいと願っています。そのために生きていきたい。いま振り返ると地元に保育所がなくなる事になった時、出来るならば私に保育所をやらせてほしいと行動をおこしました。それを支えてくれる人がいました。任せてくれた人がいました。私に任せたのではなく私の支えてくれる人がいたからこそ保育所を始めることが出来ました。自分が動かなければ保育所はできていなかったのではなく、同じ思いで関わり支えてくれる方々がいたから出来上がりました。いま保育所で子どもたちや保護者の皆さん、職員のみんなによって今のわたしの存在が出来上がっています。みんながいてくれて初めてわたしがわたしとして成り立っています。そんなご縁の中で生かされて生きていることに、もうすぐ還暦というこの年になって来て少しだけ分かったような気になっています。なんまんだぶ
今月のことばについて
「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。