2019年06月のことば

生きているつもりでいたら 生かされていた 私

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 最近体力の回復に時間がかかるようになったと感じます。十年ぐらい前なら一晩寝れば元気になっていましたが、最近は思ったほど回復していないことがたびたびあります。五、六年前から睡眠時無呼吸症候群の治療のためにCPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)をはじめました。それまで昼過ぎになると眠たくてどうしようも無かったのが改善された。しかし、睡眠時無呼吸は改善されたのに近頃は眠くなる。明らかに体力が低下しているのだろう。年だと思い受け入れるか、それとも背極的に運動をして体力をつけて一日元気に過ごせるようになるか。いよいよ選択の年頃を迎えたのだろうか。ここでの選択が明日からの私に大きく影響してきそうだ。今は確かに運動不足です。食べる、飲む、不規則な生活と体にいいことは何一つしていない。朝早く目が覚めて早起きはしているが、寝るのが遅いから睡眠不足である。何もかも足りていない生活だなと改めて思う。さあ、どうするかな。犬と散歩しなくなってもう久しい。あの頃は2キロぐらいの距離なら軽く走ることもできていた。犬を飼い始めた頃は足の汗腺も塞がっていて汗を掻く体質になるまでにしばらくかかった記憶もある。頑張って体力を維持していこうと思っていても自分だけは無理だった。否応なく散歩をさせる犬がいてくれたからこそ2キロ走れたんです。私が頑張って生きているんじゃなくて、頑張らせてくれるまわりがある。生かさせてくれていたまわりがあった。それは目に見えるもの見えないもの、意識に感じる事の出来るもの出来ないもの。全てが私を生かしてくれていました。おかげさまの毎日です。影に隠れて見えていないものに気付くこと。目に見えるものに価値を観るのではなく、目に見えないものに意味を感じることが出来るようになりたいものです。私たちが日頃意識していない身近なおかげさまのお話をしていただくために今年の11月24日に、今から四年前札幌での保育の全国大会のご講師だった坂本義喜さんにおいでいただくことにしました。坂本さんは元熊本市の食肉解体作業員をされておられました。当時の忘れられない出来事、牛の“みいちゃん”との出遇いにより嫌で仕方なかった食肉解体の仕事への意識がガラリと変わったそうです。その出来事が絵本となり、牛たちから教えられたこと「いのち」への想いを多くの方々に知ってほしいという思いから、現在はお住いの熊本を拠点に沖縄から北海道まで全国各地で講演活動をしておられます。11月24日日曜日午後1時から室蘭市市民会館大ホールにて朗読塾 チームいちばん星による坂本さんの絵本「いのちをいただく」の朗読劇をご覧いただいて、坂本さんのお話を聞かせてただくという内容になっております。これまで社会福祉法人として保育所運営で多くの皆さまにお世話になってきました。多くの方々に支えていただいて今日を迎えさせていただいております。「生かされているいのちに目覚める保育を」を保育スローガンにかかげるビハーラ室蘭として、いのちを見つめる講演会を地域の皆さまと共有させていただこうと思っています。

     なんまんだぶ

今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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