2019年01月のことば

おかげさまのいのち おかげさまの新年

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 「数え年」の数え方が難しいと言われる方がよくあります。覚えてしまえば簡単です。普段私たちは生まれた時から1歳の誕生日がくるまでは0歳とか何ヶ月という言い方をしますよね。生まれて一年たって初めて1歳になりますが、数え年というのは生まれた時が1歳になります。そしてお正月を迎えると何月生まれであろうと全員1歳加わる事になっています。私は今、満54歳ですからこのお正月で数えの56歳という事になります。来年のお正月まで私は数えの56歳です。誕生日の前日までは満年齢に2歳たし、誕生日からお正月までは1歳たせば数え年になります。12月31日の夜遅くに生まれた人は生まれた瞬間に1歳で、数時間後には2歳という事になります。あっという間に2歳ですよ。すごいですね。私の人生も振り返ればあっという間でした。先月の言葉ではありませんがほんとボォーとしている間に50年以上を過ごしていたんですね。これまでに通算何日過ごしただろうと電卓をたたいてみたらなんと今年中に通算20,000日を達成します。20,000日とは480,000時間になります。その間に何回食事をしただろう。いったいどれほどの命を殺し貪ってきただろう。生活の中で生き物の命を奪って生きている感覚はほとんど無いに等しい。買い物に行けばスーパーにならぶパックに入った肉や魚を見てなんと申し訳ないことをした。私が生きていくために申し訳ない事をしているとは微塵も考えない。美味しそう!脂がきつそうだな。ちょっと腐りかけてるんじゃないかな。と私が食べるにはどうかなという考え方しかしていません。私の口に入るまでにどれだけの命とどれだけの人の苦労があったかというお影に気付かなければいけませんね。最近「3010運動」という言葉をよく耳にします。一月は新年会など宴会が多い時期ですが宴会始まりの30分間と終了間際10分間は自席で食事をいただき食べ残しを無くそうという運動です。本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品ロスは日本で年間600万トン(大人から子供まで合わせてひとり約50Kg)以上になるそうです。今年の11月で保育所を運営している社会福祉法人が10周年を迎えるにあたり10周年を記念して地域公開の記念事業を行おうと思っています。「いのちをいただく」という絵本に登場される元食肉解体作業員をしておられた坂本義喜さんをお招きして講演していただきます。合わせて【朗読塾】チームいちばん星による朗読劇「いのちをいただく」を上演していただきます。子供から大人までみんなで、命をいただきながらでした生きながらえることができない私のいのちに目を向けて、見えていない「おかげさま」を見ていかなければなりませんね。新年にあたり自身への戒めです。先日友人から教えられた詩です。 

「くらし」  石垣りん

 

食わずには生きてゆけない。

メシを

野菜を

肉を

空気を

光を

水を

親を

きょうだいを

師を

金もこころも

食わずには生きてこれなかった。

ふくれた腹をかかえ

口をぬぐえば

台所に散らばっている

にんじんのしっぽ

鳥の骨

父のはらわた

四十の日暮れ

私の目にはじめてあふれる獣の涙。

 

 

 

 なんまんだぶ

今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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