2018年10月のことば

こんなに おかげさまを 散らかしている私 すいません

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 パソコンに向かいながら文章を書いている私の机の周りは、キーボードを置くスペースと若干の書き物をするスペースが確保されているくらいで印刷物や本などが散乱しています。その都度きちんと整理すればいいのですが、なかなかそれが出来ないでいます。結果、山積みの限界をむかえた時に一気に捨ててしまいます。結局、捨てるのであれば早い段階で捨てればいいのにと反省はします。わかっちゃいるけど治らないんです。先月6日未明に胆振東部地震が発生し多くの方々が被害にあわれました。室蘭も大きく揺れ長時間停電になりました。信号機は消え、携帯電話は繋がりにくくなり、ガソリンスタンドには給油の長い列ができ、スーパーやコンビニの陳列棚からは商品が無くなり、市内にも避難所が開設されました。しばらくして落ち着きを取り戻した時に多くの方が、「まさか、私の住む街がこんなことになるなんて」と口を揃えて言われた。以前よく聞いた言葉は「室蘭はいいところだよね。ひどい台風もこないし、大きな地震も無いし」である。しかし、今回は「こんな地震は経験した事がない」と言われる。西日本豪雨を体験した私の両親も「こんな大雨は生まれて初めてじゃ」と言っていた。思いもよらない事が起こる世の中になって来ました。想定外はない世の中になって来たと言っても過言ではないと思います。苫東厚真発電所の耐震基準は震度5だったそうです。そこに震度7の地震ですから当然損傷し、大規模停電が発生したのでしょう。私の住む地域は、二〇一二年の暴風雪による停電でも僅かの時間だけの停電ですんだ。しかし今回は丸一日停電していた。それでも二十四時間以内の復旧は、早い方のエリアではある。電気のない生活は実に不便だった。明かりが無い。テレビからの情報が入らない。給湯ボイラーが使えないからお風呂にも入れない。日頃あって当たり前と思っていたものが自由にならないのは実に不自由だった。あるもんだと思って、普段はないがしろにする。おろそかにする。粗末に扱う。この度の地震による停電は、そんな日暮らしを送っていたなと改めて感じる事ができた尊いご縁だったと思います。『おかげさま』は直接目に見えない物に感謝する言葉。頭に「御(お)」の字をつけて、下に「様(さま)」までつける。「お元気ですか」「ええ、おかげさまで」と答えておきながら、私が日頃気にも掛けていないところで、支えてくださっている方々がたくさんいらっしゃる事を省みることもせず、簡単に「おかげさまで」と言い散らかしていました。かげの方を見ることもなく「おかげさま」と言い続けています。この度の停電は、おかげさまを言い散らかしている私を見せてくれた出来事でした。停電も私を映す鏡のような役割を果たしてくれていました。停電で知った事、気付いた事。停電が教えてくれた事。停電になって良かったとも感じます。とは言いながらも文明的な生活に慣れてしまっているので、電気は安定的に供給してもらわないと困りますね。当たり前がない中で当たり前と思いながら生活し、口先だけのおかげさまを連呼していた私でした。 なんまんだぶ

今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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