2019年04月のことば

二度とない人生 二度とない今日ただ今

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 人生百年時代がやってくるそうです。確かに長生きをされる方が増えているような気がします。百年を生き抜くために生活プランを立てましょうという風潮が出てきましたね。百年は月に直すと千二百ヶ月、日になおすと三万六千五百二十五日、時間では八十七万六千六百時間、分だと五千二百五十九万六千分。百年を細かく数字で表してもピンとこない。私の場合すでに50歳は過ぎた。この数字の半分は過ごした計算になる。でもそんなに長い時間を過ごした実感はない。この世に生まれてきて今までどうやって生きてきたかなと振り返るれば思い出が色々と浮かんでくる。あんなことをしたな。こんなこともあったなと、今では子どもたちも独り立ちするまでになってくれた。さて、そろそ老後の蓄えをしておかなければと心配になってきた。よく人生の折り返し地点とか言いますが、人生百年と仮定するならばまさに私も折り返しを過ぎ後半戦に入っている事になります。人生を百年という距離の長い道のりとし、その道のりを歩んでいるのが人生で、今の歩みをしっかりとした確かなものにしなければ、その先の歩みに関わってくるという考え方も生まれてくるかもしれませんが、はたして人生って長い道のりを歩いていくようなものだろうか。であれば人によって道のりに長い短いがあり、それが人それぞれの寿命だと考え、なだらかな歩きやすい道もあれば、山あり谷ありの険しい道のりを歩む人も有り、それをその人の運命と言ったりする。そんな人生観が一般的には多いのではないだろうか。近頃言われるようになってきた「健康寿命という考え方などはそこから繋がってくる発想だろう。WHO(世界保健機構)による2018年の発表では日本は健康寿命※が74.8歳でシンガポールに続いて世界二位だったそうです。多くの人が病気を患い寝込んでいるよりは、健康に動き回れる方が素晴らしいと考えます。しかし、長く生きたい健康でありたいと思ってもままならないのが私のいのち。それを運がいいとか悪いとか言う。私のいのちのあり方って運の良し悪しで決まるのだろうか。私の願いが健康で長生きであっても、若い頃の暴飲暴食が原因で生活習慣病をまねき、働きすぎで体調を壊したりする。病を患う事にもちゃんと原因があります。それが年齢だったり、暴飲暴食だったり、不規則な生活だったり、様々な縁が重なって生活習慣病にもなるし、体調不良にもなっていくわけですね。物事には原因があって結果があらわれます。今の行いが後々の結果を招くんですね。二度とない人生だから、二度とない今日ただ今を、どれだけ大切に生きているかが問われるんじゃないでしょうか。仏教では過去も未来も現在において語ります。現在において過ぎ去った事が過去で、いまだ来ていないのが未来です。今が今、今、今と繋がって今しか存在しない。人生が長かろうと短かかろうと、それは結果であって長さが大切なことではありません。いかに今を大切にしているかが問われているんです。
     なんまんだぶ
※健康寿命とは自立した生活ができる期間のことで、WHO(世界保健機関)が提唱した
今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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