3月11日に大震災が発生して以来、日本のテレビや新聞でつたえられるニュースの多くは、東日本大震災がもたらした津波による被害にかかわるものと、福島第一原発事故のニュースになっている。今、世界で何がおこっているのか気に掛けて調べなければニュースとしてマスコミから伝わってこないのが現状でありましょう。
世界から伝わってくるニュースも東日本大震災の現状や原発事故を世界がどのようにとらえているかというニュースの内容になっている。
3月の初め頃までの世界的なニュースというと、エジプトで長年続いたムバラク政権が崩壊し、リビアではカダフィー大佐の政権と反政府勢力が激しく戦闘をしていた。
それが世界のトップニュースだったように思います。
そんな中、震災や原発のニュースの間に割って入ってきたものに、アルカイダの司令官であるビンラディン(ウサーマ・ビン・ラーディン)がアメリカ海軍特殊部隊が行った軍事作戦によって殺害されたというニュースがありました。
イスラム過激派テロリストで、飛行機をハイジャックし飛行機ごと世界貿易センタービルやアメリカ国防総省などに突っ込むという2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの首謀者といわれた人物。
この同時多発テロで約3,000人の人が犠牲となられた。私は今でもその日の事を鮮明に覚えています。
夜寝る前にテレビをつけたら2機目のハイジャック機が世界貿易センタービルに突っ込む瞬間のライブ映像が映し出されていた。
1機目が突っ込んだ事で中継されていたところにまさに突っ込む瞬間を見る事になったのであります。
一瞬何がおこっているのか判断できませんでした。
それほど衝撃的な映像でした。
映画ではない現実の出来事に恐ろしさを覚えました。
それからアメリカは、アフガニスタン紛争、イラク戦争と戦争の泥沼にどんどん入り込んでいったのですが、ビンラディンを殺害した今でもまだ戦争が終わる事なく続いていますし、終わるどころかいっそうテロの危険性が高まったともいわれています。
人類の歴史において地球上の全ての場所で、戦争や紛争、争いや迫害などが無くなった事はあるだろうか。
詳しく検証をした事はないがおそらくそんな時期は歴史上存在していません。
戦争を取り上げて考えれば、国と国の争いだから私の力の及ばない次元の話だと言えない事もない。
紛争もそれに近い。争いは、日々の暮らしの中で国や民族と言う大きな単位ではなく、地域・仲間・家族・夫婦という単位なら日常茶飯事です。
迫害はどうだろうか。宗教的迫害、弾圧もありますが、日常で社会的に弱いとされる立場の人を追いつめて苦しめてはいないだろうか。
私自身にその自覚がなくても私の口をついて出た言葉や、何気ないしぐさ・態度・行動によって相手は苦しみを感じている事があるものでしょう。
私自身にはそんなつもりなど何も無いのに、愚かなさがどこまでの無くならない。
申訳ない事と思いながらも傲慢であり続ける。
しかし、傲慢さと愚かさから逃れられない。
だから出来るだけ傲慢になるまい、愚かさは常に持っていると思い続けようとしたらどうでしょう。
なんまんだぶ
「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。
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