2015年09月のことば

力をぬいたとたん 世界がひらける

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八月は盂蘭盆がありました。今月は秋のお彼岸がまいります。十月になると報恩講が勤まります。十月が過ぎるまで毎日の法務とは別に色々と用事が重なってまいります。九月でもうすでに疲れを感じていますが無事に報恩講を勤め上げることができるだろうか思うようになってきました。充分な休憩をとらなければ体が持たないような気がしてきた今日この頃であります。疲れが一晩で回復したという感覚がなかなか少なくなってきたように思います。しかし、昨年の九月から始めた睡眠時無呼吸症候群の治療器械のおかげで昼間の眠たさは改善されました。枕元に加湿機能付きの機器を置きホースでつながれたマスクを鼻にあて固定します。最初は緩やかに鼻から肺への軌道を確保するために空気が送り込まれます。時間経過とともに空気圧が上がり完全に軌道が確保され、無呼吸状態を改善するという器械です。私の友人にも何人か治療を受けている人がいます。中には治療を始めたけれども無意識にマスクを外して治療が出来ないという人もいますが、私は器械との相性が良かったのか無意識にはずすということも今ではほとんどなく、治療前は一時間に十秒以上の無呼吸状態が四十回以上あり、最長では七十三秒間も呼吸が止まり、酸素飽和度も60だったそうですが、今では睡眠中もスムーズな呼吸ができお昼を過ぎても眠気をほどんど感じないようになりました。睡眠時無呼吸が改善されていなければ、疲労回復が遅くなり疲れが残るという現象はいよいよ顕著になっているのかと思うと治療をしておいてよかったと思います。いつまでも体力はみなぎり、一晩二晩眠らなくても乗り越えられるそれだけの体力を備えているんだ。まだまだ若い者には負けない。頑張れるぞと思っていたけれど限界があることを身を以て知ることとなってきた今日この頃であります。体力がそうであれば気力も頑張ろう頑張ろうで乗り越えづらくなってきました。まぁいいか無理はしないと思うことが少しづつ増えてきたように思います。今までは自分がやらなければ、自分のできる限りを出さなければより良いものに仕上げることができない。俺が俺がと思っていたけれど、そんなに俺様はたいした存在でもないかなと気付きはじめると、まぁいいかと思えるようになってきます。猪突猛進で突き進んでいたことに対して、私じゃなくてもまぁいいか、私よりも適した人がいらしゃるじゃないか。そう思えるようになったならこれまでと同じ物事に取り組んでいても全く違って見えてくる世界があったりします。自国の防衛はこうあるべきで、そのためにはこういう法律が必要で、そこはどんなに多くの国民が反対しても譲れない。強行に突き進もうとする安倍さんも、ちょっとゆっくりと考えてみようと思ったならば、違う自国の防衛のあり方、外交のあり方の世界が開けてくるんじゃないですかね。仲良く握手できる外交を進めてほしいものです。

    なんまんだぶ

今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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