2012年10月のことば

「よろこび」の種をまこう

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八月に受けた人間ドックの結果を先月24日に聴いてきました。ドックの前日もいつもと同じように過ごして検査を受けたものですからと、まず最初に言い訳からはじめます。

二次検査を受けなさいと強くすすめられました。

こんな事なら前日の飲酒は控えといた方がよかったかなぁ。

といって普段とは違う状態で検査を受けてもその状態を維持し続けなければならないわけで、かえって正確な現状把握にはならないと思うのでこれでよかったと思っています。

眼科、呼吸器科、消化器科、循環器科の四ヶ所の再受診をすすめられました。

我ながらなかなかのものだなと思いながら結果を聴かせてもらいました。

これから少しずつ摂生をしながら体調の改善をはかってまいりたいと思います。

来月から健康状態報告もあわせて始めましょうか?

しません。

検査を受けてみて良かったと思える事はまず自分の身体の状態を数字で知る事が出来た事は文句なしに良かったと思います。

知れるという事は見えてくるという事です。

身体の中の臓器の状態が見えるようになったという事はより自分自身の事がわかるようになったという事です。

自分の体の事が見えるようになれば何に気を付ければいいのか、何を大切にすればいいのか。

何をどうすればいいのかが、見えていなかった時よりもはるかに変わってくるはずです。

また、変わらなければ検査を受けた意味がないという事になります。検査を受けて身体の状態がわかって悪いところがあったのに治療もしない、摂生もしないのでは、検査を受けなくても同じ事になってしまいます。

検査を受けたからには二次検査の必要があるならば、二次検査を受けてもっとはっきりと状態を把握し、対処しようではありませんか。みなさん!えっ、皆さんは特に問題を抱えていらっしゃらない。

そうでしたかそうでしたか。

 

 さて、長々と人間ドックの話を書きましたが、生きているから検査が必要で、検査をしたら体内の臓器は目に見えないけれど頑張ってくれていたんだという事がよくわかりました。

私は、目に見えていなかったもの、目に見えない多くの方々の力、目に見えない多くの方々のお陰、目に見えない多くのいのちによって生かされていた。

その自分に出遇えたならば、こころの底からありがとうと言えるのではないでしょうか。そして、その生かされているいのちをいただいていたよろこびを伝えずにはおられなくなってくるのではないでしょうか。

生かされているその「よろこび」をまわりの人に伝える事は、私自身の生かされているいのちの表現でありましょう。

つながっていたんだね。

ひとりじゃなかったんだね。

ひとりきりじゃない多くのつながりの中で生かされていた。

生かされている「よろこび」の種をまく事は、私のいのちと思っていたけれど、多くのいのちの中で生かされていた事に気付く事。

いのちの大地に種をまき、水を与え、陽の光を受けて、大きなよろこびの花を咲かせたい。

そんないのちの歩みをすすめ、生きて行きたい。 

なんまんだぶ

今月のことばについて

「今月のことば」の挿絵とタイトルは、株式会社探究社および株式会社法蔵館で発行している
「ほのぼのカレンダー」から引用させていただいております。

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