台風が続けて北海道に大きな被害を与えた八月の後半でした。川が氾濫し街が浸水し、山が崩れ住宅を押しつぶし、多くの人が避難しなければならない状況がニュースなどで伝えられていました。私の生活に直接影響がなければそういったニュースや新聞から入ってくる情報も、お恥ずかしい話ですが、どこかで他人事と割り切って、情報として聞いている私がおりました。しかし、先日の台風10号は保育所の園庭のプラタナスの枝をぼきぼきに折ってしまいました。台風が来る前に揺れる枝を見ながらもっと早くに枝の剪定をしておけば良かったがもう今からでは間に合わない。どうか倒れることなく保ってくれればいいがと思っていました。朝起きて園庭を眺めると幹は立っていましたが、枝は何箇所も折れて垂れ下がっている状態でした。幹ごと倒れなかっただけでも良かったなと思い、枝を払い落とし幹だけになりました。今度は大地にしっかりと根を張り、幹をしっかりと太くして、台風にも負けないプラタナスに育ってほしいと思っています。台風10号は観測史上初めて東北へ上陸した台風だそうです。気候が変わり始めているのか、近年「ゲリア豪雨」という言葉をよく耳にします。もはや日本は都市部で起きるヒートアイランド現象などにより亜熱帯化してきているのではないだろうか。それでスコールが頻繁に起きるようになったのではないかと思ってしまう。道路がアスファルト舗装で太陽の熱を反射させて地表の温度を上昇させ、室内を涼しくするためにエアコンで部屋の中の熱を室外に放出し、車を走らせることで熱を発生させ、人間の快適な生活空間を得るために急激に環境を変化させてしまい、部屋の中にいると快適に過ごせるようになりましたが、外気温は上昇して暑くて外には出られなくなりました。アスファルト舗装で車は走りやすく快適になりましたが、雨水が大地に浸透できなくなりました。大地が水を吸収できなくなり、道路に水が跳ね返されて道路が川のようになり、家々を飲み込んでいく。吸収ができないということは跳ね返すということですね。会話もそうです。「俺の話を聞け」と言われたら私なら「はいはい聞きます」ぐらいの返事、聞き方をしてしまいます。聞いているふりをして聞き流してしまいます。こんな会話を続けていると、「この前言ったでしょう」「いいや聞いていない」「言った」「聞いていない」の繰り返し、どちらが悪いかの言い争い。よくある日常の言い争いはこうして作られているんですね。相手の話をそのままに吸収し、そうだよねとそのままに聞く。話す方は私の話をそのままに聞いてくれている受け入れてくれている。全面的に肯定してくれている。全幅の信頼を寄せてくれていると思えるのであります。『聞き方』難しいですね。最近、聞き流していることが増えてきました。「そうだったっけ」「聞いてない」「覚えていない」こんな言葉が増えてきた今日この頃です。あぁ、そうそう以前英語を聞き流したことはありましたが、聞き流して終わりました。 なんまんだぶ
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