2014年6月

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 人と人との出遇いって素晴らしい事だなと最近つくづく感じます。先月岩手県に行ってきました。釜石の北に位置する大槌という町の方々と一昨年からご縁があって交流させていただいています。年に何回かお邪魔して懇親を深めています。不思議なもので大槌の町の復興が大変気に掛かる様になりました。生れ故郷、今いる北海道に次いで第三の故郷の様に感じます。もし震災が無かったならば岩手県大槌町を訪ねる事は無かっただろうと思います。始まりは悲しい厳しいご縁でしたがほんとにご縁が重なって重なってたまたま出遇うことが出来た方々を大切にしたい。
 最近こんな出遇いもあった。私の連れ合い(坊守)が乗っていた車がご縁で出遇った方です。ランドローバーというメーカーの車専門の雑誌を編集出版している方で、その方の知人の奥さんが私の連れ合い(坊守)の同級生で、年賀状のやり取りの中でうちにもランドローバーの車が有るよという事になり、編集者の方と出遇いました。東京に拠点を置き全国で取材をして、北海道で編集作業をしてひと月ごとに行ったり来たりしながらお仕事をされています。忙しい仕事の合間に最近では一緒にお酒を飲んだりするようになり、うちの車を本州の専門の修理工場へ出してメンテナンスしようという事になったのですが、北海道の冬場の凍結防止剤で車体下の錆がひどく結局廃車になりました。その方との話の中で大槌町に行くんですよというと、吉里吉里(大槌町内の地名)に素晴らしい住職がいるんだよ。是非訪ねてみたらいいよ。と教えられて今回大槌町を訪れた際に事前の連絡も何もせずに突然訪問をしました。お忙しい方だろうし、日曜日だし(私にも週末が忙しいのはよくわかるので)と思いつつ伺いました。突然の訪問にも関わらず、また当日はお寺でお通夜がお有りだったのですが快くお寺の中をご案内してくださいました。開山堂に骨箱が八つ安置してありました。震災で亡くなられた方の身元が確認できていないご遺骨でした。町内の寺院にて預かられているそうです。あの日から無くした名前を取り戻してあげたいんですとの言葉が心に響きます。私に出来る事で何か関われたらと思って止みません。震災から三年が過ぎてボランティアで訪れる人が減ってきたと言われます。離れた場所にいるともう復興は始まっているんだろう。被災者も元気を取り戻したんじゃないだろうかと勝手に思ってしまいます。現実は震災の日から何も変わっていない。帰る家のめども立たない。復興計画はあるが具体的な実施は未定。イライラが募るばかり。辛い日常の中でひと時だけでも笑ってほしい笑顔になってほしいとの思いで今回も仮設にお邪魔した。しかしみんなで出迎えて待っていて下さる。楽しいひと時を過ごしてもらいたいと思って行ったのに、こちらが逆に迎えられて楽しい時間を過ごさせてもらった。お恥ずかしい事です。 なんまんだぶ
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